今度こそ後悔しない!小型・多機能CDトランスポート「SMSL PL200T」

5.0
オーディオ

CDがもう一度聞きたくて、我が家の小さなオーディオに「FIIO DM13 BT」を導入して、3か月。
見た目とか音は良いんですが、どうしても気になるのが「シーク音」。視聴位置から3m以上離れているんですが、ガッツリ聞こえます。
音楽を聴いていると「これはCDプレイヤーの動作音?音楽?」って気になって、まともに聞けない!!
我慢ならないので、もう一度CDプレイヤーを探すことに。。

なぜS.M.S.L PL200Tを買ったのか?

改めて「CDプレイヤー」が良いのか?「CDトランスポート」が良いのか?と考えた時に、今はスピーカー(ruarkaudio MR1 Mk2)の光デジタル端子に直繋ぎしてるので不要なのと、仮に他のスピーカーにしたとしても、D/A変換はプリ側に機能があれば良いなと思ったんで、純粋に高品質なデジタル出力ができる「CDトランスポート」としました。
ただ、スピーカーが7万位のものなんで、「TEAC VRDS701T」の様な高額のものも要らないし、15㎝ちょっとの小さいスピーカーなんで、小型のもので良い。

最初は、以前検討した「Shanling CR60」とか「Moondrop DISCDREAM 2 Ultra」とかを考えましたが、スピーカーとほぼ同額なものの、トップローディングで見た目も好みな「S.M.S.L PL200T」にしました。

レビューの前に、まずは姉妹モデルであるCDプレーヤー「S.M.S.L PL200」との違いから。

「PL200T」と「PL200」の比較

PL200」のアナログ変換部分を除いてデジタル信号だけが取り出せるトランスポートとしたのが「PL200T」なんですが、公式サイトを見ると、より細かいPL200Tの特徴が分かります。
(公式サイトURL:PL200PL200T

クロック周りの違い

PL200にもクロックが2つ(45.1584MHz系と49.1520MHz系)付いているんですが、PL200TにはFemtoクロックという”高精度版”が付いています。更にPL200Tは外付けのマスタークロックが使えるクロック入力が使え、D/Aコンバーターと同期する事が可能です。(写真は公式サイトから)

デジタル出力の違い

光/同軸は両機とも付いていますが、I2SAES/EBUPL200Tのみ。昔の高級なD/AコンバーターはAES/EBUが付いていることが多かったのと、ジッター削減効果が高いと言われる「I2S」が付いているものは、拡張性という観点で嬉しいポイント。(自分は当面要らないっすけど。)

透明なリッド(蓋)

せっかくのトップローディングなんで、CDが見たい!っと思うのが人情。”透明”リッドなのはPL200Tのみ。これは自分的に決定打ですね。

発熱がない

PL200」は発熱が結構あるというレビューを見たのですが、「PL200T」は数時間再生しても、アルミ筐体は冷たいままなのは、購入した後に分かったことですが、嬉しいポイント。D/A変換がない分、熱設計的に余裕があるんだと思います。

開封

中国製って事もあり、不良品があるとのレビューもあったので、Amazonの公式ストアで購入。

開封すると1段目は、リッド(蓋)とスタビライザー(CDの固定具)

2段目が本体とケーブル類

特段セットアップする内容もないので、そのままケーブルを接続

機能の特徴

リモコンが付いてる

曲選択やスキップ・リピート・ランダムなどが出来るリモコン。前のCDPには無かったので、あると便利。プラスチック製ですが、それほど安物感はないかと。恐らくPL200と共用していると思われ、ボリュームとか使えないボタンがあります。

リッドを置く場所が必要

考えれば当たり前なんですが、CDを交換する際にリッド(蓋)とスタビライザー(CDの固定具)を置く場所が必要です。人によっては場所がなく使い難く感じるかも。ちなみにリッドの持ち手がめちゃくちゃ薄いんで、持ちにくい。スタビライザーは磁石でピタッと固定するタイプ。

押し心地が良いボタン

オーディオ機器のボタンって、押し込みが浅いモノが多いと思いますが、この機種はかなり深く沈んで押すタイプ。高級キーボードで定評のある青軸スイッチを使ってるらしい。謎の拘り。押してからの再生は凄く早いです。
あとボタンがプラスチックだから良くないみたいなレビューを見ましたが、正直見た目上の質感の違いはないと思いますし、自分は気になってません。

読み込み精度が期待できるピックアップ回り

FIIO DM13 BT」をはじめとする安いCDプレーヤーやトランスポートは、PC用のドライブを使っている物も多い様ですが、このプレーヤーは、自社開発のPASS(Precision Access Servo System)と呼ばれるピックアップサーボを使ってるらしく、メカ部全体も恐らくCD専用のドライブと思われます。全体的に音にどう影響があるのか分かりませんが、”カーボン”かっこいいっす。

音質レビュー

高価なシステムじゃないですし、普通の「USM haller」のラックに乗せてるだけなんで、オーディオの再生環境としては良くない状態。トランスポートである「S.M.S.L PL200T」の音の違いをどこまで感じられるのかな?と不安になりながら視聴しましたけど、杞憂でした。
一聴して直ぐ分かったのは、音の滲みのようなものがなく、クリアで澄んだ音だって事。
Jazzのハイハットの叩いた後の余韻や、ベースの弦を弾いた後の震えのようなものを前の機種より正確に表現できていて、いいプレイヤーだなぁと聞き惚れてしまいました。力感とかの違いは感じないものの、全体として音の粒子が細かくなってた感じ。

ちなみに音質とは違いますが、「S.M.S.L PL200T」は動いてるか全くわからない位、静粛性が高く
FIIO DM13 BT」で悩んでいた”3m離れてもドライブのシーク音が聞こえる”課題が嘘のように解消されてます。

Pros
CD再生専用のドライブを使ってるため、回転が一定
・トランスポートとしての素性の良さ(クロックやピックアップ回り)
・デジタル出力の豊富さ(AES/EBU、I2S)
・外部クロックやリニア電源で更なる高度化を狙える
・発熱がなく静か、CDを入れてからの立ち上がりも早い。

Cons
リッドの置き場所が要るし、持ちにくい
・オートパワーオフがない(音楽聞いたまま寝た時、電源がOffにならない。)

S.M.S.L PL200T」は7.5万円と、トランスポートの中では、かなり安い部類の商品ですが、トランスポートに求められる機能は一式持っており、トランスポートをとりあえず試したいという方にも勧められる機種です。

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