革の宝石と呼ばれる”コードバン”。買って後悔したアイテムと気を付けるポイントとエイジング/メンテナンス

洋服

全部コードバンで揃えりゃ良いってもんじゃない。

革の宝石と呼ばれる”コードバン”。

馬のお尻の硬く”密度の高い”コードバン層と呼ばれる部分を使った”美しい表面”を持つレザーである事は、このページに辿り着いちゃった人ならご存知だと思います。

コードバンは、レザー好きなら誰しも欲しいレザーアイテムの最高峰の一つ。それなら身の回りのレザーアイテムを全部コードバンにしたくなりますが、弱点もあり、全部”コードバン”に揃えれば幸せになれるって訳じゃないんです。

って事で、購入時や利用する際に気を付けるべきレザーアイテムを自分の失敗談を交えてご紹介すると共に、自分の使ってる”コードバン”レザー製品のエイジング状態やメンテナンス方法についてもご紹介します。

購入する際に注意した方が良い製品

コードバンの弱点は圧倒的に水に弱い点。

水に濡れると水膨れ状態になり完全に元に戻すことは難しいです。この特徴から購入する際に気をつけるべき製品は、実は「靴」と「ベルト」。

「靴」と「ベルト」なんて、両方ともコードバンのポピュラーな使い道なんで、何言ってんの?って思うかもしれないですけど、靴であれば急な雨、ベルトであれば汗という水分に触れてしまうリスクがあり、注意が必要です。

自分は「コードバンの靴」に憧れて、購入した事がありますが、予定外の急な雨に打たれて、水膨れ状態に。。復旧作業を試みましたが、完全復活ならず。。10万を軽く超える靴が1回の雨で、一部とはいえ、ミスボラシイ状態になったあの時の悲しさは忘れません。

かっさ棒を使っても完全復旧は出来ず、それ以降、コードバンを買う時は水に触れるリスクが少ないものを選択しています。

コードバンを使ったおすすめの製品は?

水に弱いとはいえ、革の中で最も美しい表面を持つ”革の宝石”を何とか手元に置きたいというのも人情。

水に濡れるリスクが少なく、”革の宝石”を堪能できるお勧めレザーアイテムは「財布」や「名刺入れ」。両方ともポケットやバックに入れて使うので、直接水に触れるリスクが少なく、硬い素材なので薄く作ることが出来るのも「財布」や「名刺入れ」向き。

ここからは自分が持っている財布や名刺入れをエイジング状態を交えてご紹介

The Warmthcrafts Manufactureの「コードバン財布」

日本国内で唯一コードバンを製造できる馬革専業のタンナー(皮革製造工場)である新喜皮革のオリジナルブランド「The Warmthcrafts Manufacture」。傷の少ないレザーを選択できるタンナーだからできるオイル仕上げ”ナチュラルカラー”のコードバン製「CORDOVAN ZIPPED LONG WALLET」。

購入して4年。持ち歩く機会は多くないし、持ち歩いてもカバンの中に入れているのですが、エイジングはかなり進行しています。傷っぽいのは、購入時点で付いていたものが、メンテナンスで浮き出た感じです。写真で見ると汚く見えるかもしれませんが、実際はそんな事は一切なく、異様な高級感があります。

裏面も

レザー自体は非常に薄く作られていますが、とてもしっかりしているのは、コードバンならでは。コバの処理も素晴らしい。

ちなみに同じブランドの限定コインケースも持ってます。色はオイル仕上げの”ネイビー”。

こちらは小銭や家の鍵を入れて、4年間毎日持ち歩いているので、元々は”ネイビー”でしたが、黒に近い色に変化しています。

「The Warmthcrafts Manufacture」の財布は、非常に高品質で長く使えますので、すごくお勧めです。

WILD SWANS(ワイルドスワンズ)Tongue(タング)

コードバンでもっとも有名なホーウィンのシェルコードバンを使ったコインケースとして、大定番の「WILD SWANS(ワイルドスワンズ)Tongue(タング)」を持っています。グレージング加工を念入りに行うホーウィンのオイル仕上げコードバンは、購入時点で表面がとても美しいのが特徴。見た目はとてもカッコイイし、良いエイジングをしてくれます。

ただ、カード2ー3枚、コイン十数枚、お札2-3枚程度の収納力しかなく、自分には容量が少ない。タッチ決済メインで、予備に現金を持つ人に向いた財布って感じ。なので、車の常備コインケースとして、第2の人生を歩んでいます。3万を超える高価なコインケースなんで勿体ないんですけど。

Fico(フィーコ) NUOVO

WILD SWANS(ワイルドスワンズ)と言えば、コードバンを語る上で外してはいけないのはGANZO。そのセカンドラインのFicoの長財布を持ってます。色はオイル仕上げ(多分)の”ネイビー”。

長財布は2つも要らないので、今は息子が使っていますが、ネイビーは滅茶苦茶いい色。5年は経過してます。

高品質なものですので、安心して渡す事が出来ます。今はお年玉を貯める貯金箱的なポジションで活躍していますが、10年、20年と大切に使ってほしい。

L.E.D BITES 「シェル カードケース(名刺入れ)」

名刺入れは、あんまり有名じゃないと思いますが、L.E.D BITESのものを使っています。ビジネス系のアイテムって暗い色が多いのと、名刺入れってカバンの中で迷子になる事がよくあるので、色は顔料仕上げ(多分)の明るいブルーをチョイス。

上の財布と見た目の色合いは全然違いますが、これも「新喜皮革」のコードバンを使っています。ランドセルにも使われる”顔料仕上げ”のコードバンは、顔料コーティングの効果で”水”に強いのが特徴。経年変化は見込めないですが、いつまでの綺麗なのがビジネスユースに使いやすい。

この名刺入れを選んだもう一つの理由は、ポケットが2つあり、自分の名刺とお客様の名刺を分離できる事。名刺交換の時に、スムーズに自分の名刺を取り出せるのは、すごく重要。

コードバンにおすすめのケア用品

コードバンのお手入れに使うクリームですが、「M.モゥブレィ デリケートクリーム」の様な水分の多いものはNG。「[コロニル] 1909 シュプリーム クリーム デラックス」を使っておけば、間違いないです。

まとめ

って事で、おススメするコードバン製品は、「財布」と「名刺入れ」でした。靴やベルトはお勧めしないと書きましたが、ズボラな自分に限った話。十分なケアを行えば、いずれも素晴らしいレザーアイテムであることは間違いないです。

皆様もお気に入りのコードバン製品を見つけて、堪能してみてください。Let’sコードバンライフ!

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