海外で7年連続№1の小型Bluetoothスピーカー「ruarkaudio MR1 Mk2」

5.0
オーディオ

デスクトップスピーカーにこだわりたい!

オーディオマニアを少し前に辞めた事もあり、こだわりたくない為、避けていた「デスクトップスピーカー」。オンラインでの仕事が当たり前になったのもあり、いよいよ検討することにしました。
高音質となるとオーディオメーカーの「DYNAUDIO Musicシリーズ」や「KEF LSX」などもあるのですが、どれも大きくて候補外。
それで国内外で評価が高く、サイズ的にちょうど良い「ruarkaudio MR1 Mk2」を購入してみました。

ruarkaudio MR1 Mk2

海外の評価

日本では、代理店が大きくないので、ほとんど評価されていませんが、海外では凄まじい高評価を得ています。

What hifi:総合評価 ☆5
2017-2023年まで「最優秀デスクトップスピーカー」を7年連続受賞(史上初)。2025年も第2位。
Techradar:総合評価 ☆5
「私たちがテストした最高のワイヤレススピーカー。価格、サイズ、音質のバランスを最優先に考えると、Mr1 MkIIに匹敵する製品は存在しません。」
What’sBest?:音質評価 ☆5
「今年レビューさせていただいたスピーカーの中でも、間違いなく最高のスピーカーの一つ」

外観

色は白に近い「ソフトグレイ」をチョイス。イギリス製のファブリックは高級感があります。高さ17㎝なので、500mlのロング缶程度で、スピーカーとしてはかなり小型の部類。

接続可能端子

Bluetooth以外に3.5㎜ピンジャックのアナログ入力や光デジタルに対応しているのが貴重。レコードやDDコンバーターなどと直接接続できるのが魅力。サブウーファー出力もあります。

ちなみに電源部分は、割と小型なので、設置もしやすいです。14V(2A)というちょっと特殊な電圧。12Vならオーディオ用とか選択できるのに。。自分では作れないけどね。

右側のスピーカーに電源を接続するので、左側のスピーカーには、専用ケーブルで音声+電源を伝送するようです。

コントロール機構

右側のスピーカーの天辺に、音源の切り替え+音量の調整が出来るダイヤルがあり、押し込むと「切り替え」、回すと「音量の調整」が出来ます。

この手のスピーカーでは結構珍しい薄型リモコンが付属していています。すごく便利。

スピーカーユニット構成

スピーカーは高域部分は20mmのソフトドームツィーター、低域部分は75mmという通常はミッドレンジで使うような小さいサイズのユニットに底面バスレフを組み合わせたクラシカルな2Way構成。

20Wという比較的小さいAB級アナログアンプを積んでいますが、ユニットが小さいので十分ドライブできるって事だと思います。

またツィーターとウーファー両方に「ネオジウムマグネット」を採用しているのもポイント。
「ネオジウムマグネット」は、高音質ですが高価なため、マグネット部分が小さいツィーター部分だけ採用している事が通常。より大きなマグネットが必要なウーファーで10万円以内、しかもアクティブスピーカーに「フェライトマグネット」ではなく「ネオジウムマグネット」を使っているのは、とても珍しい。
小さいユニットを使ってコストを抑えてる可能性はあるものの、ユニット構成だけ見てもコスパは高いです。

設置について

ちなみにこのスピーカーのバスレフポートは、底についています。

このタイプのスピーカーは、スタンドがないと本領を発揮できないので、ネットで組み合わせて使っている方のいた「Kanto S2」を購入してみました。

2C42C351-B0E7-4E0D-AE86-98F4F34AA18D

早速セット。バスレフポートを塞がずに、耳に向けてイイ感じに角度が付きます。

音質レビュー

それで実際の音なんですけど、
・解像度
 今まで使っていた1万位のBluetoothスピーカーとは桁違いに凄いが、高域のギラついた聞き疲れるタイプではなく、解像度がありながら押し付けないウォームなサウンド。当然、アーティストの息遣いを感じるようなレベルではないが、デスクトップスピーカーに求めるものではないし、音楽自体を楽しむには十分すぎる解像度。

・音場
音場は奥に展開するタイプで、音離れや押し出しが強いタイプではないので、遠くから聴くと物足りなく感じる音楽もあると思います。ただ、BGM的に聴いたり近くから聴く分には、素直な音で聴きやすい。

・音域
 Bluetoothスピーカーにありがちな、どのかの帯域を誇張した無理やり感はなく、全体的にフラット。解像度を維持しながら落ち着いた高域とサイズの割に不足感のない低域(感)がある。この辺りがネオジウムマグネットの恩恵なのかも知れない。大型のスピーカーであれば、低域の量感や可聴域外の低域を出せますが、逆に設置場所を選ぶ。この位の低域が設置場所を選ばないので、丁度いいかも。

・音源による差
Bluetooth入力の規格が4.0と少し古いが、音楽再生用でCDクオリティに近い音質の規格であるaptX A2DPに対応しておりデスクトップでちょっと聞くには十分。実際の視聴でもAuxの方が少し音が良い傾向にあるけど、Bluetoothも十分いい。どれでも不満はないと思う。

・ノイズ感
一部のBluetoothスピーカーでは、無音の時の「サー」というノイズ音が気になるものがありますが、このスピーカーは、電源が付いているのか?そうでないのか?わからない位、静か。スピーカーに耳元が近いデスクトップスピーカーには重要な要素。

ピンクノイズをBluetooth再生した結果は、以下。フラットできれいな波形です。
低域は、64hzから僅かに凹みがあります。バスレフなので急激に下がっていて、恐らくそこまでが低域の下限。64hz以下はルームノイズだと思われます。
高域は、16khzから急激にロールオフしており、ソフトドームツィーターっぽい再生範囲ですが、可聴域は十分カバーできています。

まとめ

癖がなく音楽をうまく聞かせるタイプのスピーカーです。この解像度やまとまりをピュアオーディオで実現するなら何倍も費用が掛かるのでは?と思う位、オーディオ的なバランスと利便性が両立されてます。

導入当初は上のように、デスクトップスピーカーとして使っていましたが、3年後の現在はリビングの一角で”クラシック/Jazz”~”メタル/J-POP”まで幅広いジャンルを不満なく再生出来ています。ちなみに、ACアダプターをリニア電源化すると更に高音質になります。

ruarkaudio MR1 Mk2
Pros
・プリアンプ+アクディブスピーカーと考えると高コスパ
・全ユニットでネオジウムマグネットを使いポテンシャルが高い
・サブウーファー出力により低域を補うことも可能
・リモコンがあり、これ一台でホームオーディオとしても使える
・ACアダプターを改善すると更に改善できる
・Bluetooth入力は音楽再生用のaptX A2DPに対応

Cons
・同軸デジタルが欲しかった
・底面バスレフのため、配置場所に注意が要る
・プリアンプとして考えるとイヤフォン出力がない
・Bluetoothの規格が4.0と古く、LDAC(24bit/96kHz)等に対応してない

7万円というのは、Bluetoothスピーカーとしては高額だと思いますが、同等レベルの環境を3万円ちょっとのプリアンプとアクティブスピーカーで揃えるのは高難易度で、その点を考えると非常に割安な小型スピーカーだと思います。


おすすめの1台。
ruarkaudio MR1 Mk2

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました