何となくレコードプレイヤーが欲しいけど、買うとしてもどれにした方がいいのか分からない。ってレコード初心者あるあるだと思います。
初めてのレコードプレイヤーとして、色々考えた結果「オーディオテクニカ AT-LP70XBT」をふるさと納税で選んだので、レコード初心者が「選ぶ候補」「併せて準備した方がいいモノ」「3か月使って感じたこのプレイヤーの魅力」を伝えたいと思います。
フルオート レコードプレーヤーのラインナップ
レコード初心者でいきなりマニュアルプレーヤーを買うのも良いと思うのですが、「面倒」「音楽を楽しみたい」って方には、再生から停止までボタン一つで完結するフルオートプレイヤーがおススメ。音も満足出来ると思われる最低価格レンジよりは1つ上の3万円前後を中心に3つ紹介してみます。(2025年8月現在、どれもふるさと納税でも選べます。)
DENON 「DP300F」
DENON 「DP300F」は、珍しく(ユニバーサルじゃないけど)ヘッドシェル交換や針圧調整が可能な貴重なフルオートプレイヤー。重量もあって性能も良さそう。ふるさと納税でも買えます。ただ、還元率は16%前後なんでかなり悪い。
オーディオテクニカ 「AT-LP3XBT」
AT-LP3XBTも珍しく(ユニバーサルじゃないけど)ヘッドシェル交換や針圧調整が可能なフルオートプレイヤー。重量も AT-LP70XBTの2.9㎏に対して5㎏あるので、多分音も良さそう。こちらもふるさと納税で買えます。こちらの還元率は30%前後なんで、そこそこ良いです。
オーディオテクニカ 「AT-LP70XBT」
AT-LP3XBTに比べて、AT-LP70XBTは重量も軽く、ヘッドシェル交換も、針圧調整も出来ない(針自体の交換は可能)レコードプレイヤーですが、逆に言うと初期セットアップの際に針圧調整が不要なので、ポン置きで音が鳴るのと、カラーで白が選べるのが決め手で、ふるさと納税で購入しました。(還元率が最も良く31%前後でした。)
レコードにもっと投資したい方には、高価ですがテクニクスのSL‐1500がセミオート(オートリフト)で存在します。こちらもおススメ。
買う前の準備と設置
設置
こんな感じの結構デカい箱が送られてくるんで、開封すると

こんな感じ。特別ば設置はターンテーブルを乗せる位で、それ以外は普通のオーディオ機器と同じ感じの設置。すごく簡単でした。

併せて準備したいレコードアクセサリー
プレイヤーを買うと同時に悩むのは、「どんなアクセサリーを買った方がいいのか?」って事ですが、一言でいえば、クリーナー系やブラシは同時に買った方が良いが、それ以外は後からでOKって事。
・レコードクリーナー(MUST)
新品のレコードも製造過程の影響か、ちょっとしたごみが付いていることが多いんで、汚れ除去にMUST。オーディオテクニカのレコードクリーナーを使ってます。

・ターンテーブルマット(買った方が良いかも)
レコードって再生していると、夏でも冬でも静電気が結構起きるんで、付属のフェルトマットだとレコードを交換する際に、張り付いてしまうらしいので、マットを用意。
3万のプレイヤーに「東京防音 ウルティマ ターンテーブルマット」は高額なアクセサリーですが、評判が良いので購入してみました。(ゴムは静電気を帯びるので静電気対策にはなってないのと、微妙に平面性が悪いんで、アクリルのとか他のでも良いかも。)

・レコード針クリーナー(後で買っても良い)
レコードの汚れが針先に蓄積した際に使うらしいんですが、使用3か月でまだ使ってない。まぁ後で買っても良いかと。定番のナガオカ製を購入済み。

・ノイズクリーナー(買わなくて良い)
使ってない「FX-AUDIO- Petit Tank Limited Edition」があったので、利用してます。LP70はフォノイコも内蔵しているので、効果はありそうですが、オマジナイです。
・交換用楕円針(買わなくて良い)
LP70には定評のある丸針が付いていますが、より高音質が期待出来る楕円針の「ATN95E」を買って見ましたが、付属の丸針の音が思った以上に良いんで、出番がないです。
・ホコリ取りブラシ(ややMUST)
オーディオテクニカのレコードクリーナーでもホコリは取れるんですが、サッと使えるんで別途ブラシを使ってます。地味に便利。

使ってみて感じるAT-LP70XBTの魅力
「オーディオテクニカ AT-LP70XBT」を3か月利用したレコード初心者が感じる魅力を書いてみます。
フルオートプレイヤー
初めてレコードに針を落とすのって、なんか大きな音とか出そうで怖いですけど、フルオートならボタン一つで、レコード針が勝手に移動して再生してくれます。でもそれ以上に便利だと思うのがオートで停止してくれる事。
普通のレコードプレーヤーって、電源スイッチを切らない限り回転し続けますし、針はレコード盤に接触し続けますが、フルオートは再生が完了すると、針が元の位置に戻ってくれるのが便利。
片面15-25分位の再生中に音が気持ちよくて寝ちゃっても、勝手に”針が元に戻って””停止”してくれてるのが、最高に素晴らしい!!

アクリルカバー
レコードって、ほこりが大敵でアクリルカバーはマストなんで、ヒンジ付きのカバーが便利っす。

クリーナーが使い難い
クリーナーを使う際は、レバーを上げて「再生ボタン」を押す事で、針がレコードに触れずに回転が開始し、その後、クリーナーをレコード盤に押し当てるのですが、
フルオートだから勝手に針が再生位置に動いてきちゃうのが地味に不便。しかも無理やり停止位置に針を戻すと「停止」しちゃう便利な様な不便な機能付き。回転だけするボタンがあると嬉しいっす。
過不足のない音質
レコード再生をトコトン極めたい人じゃなければ、ハイレゾもある時代であえてレコードに奢る理由も少ないと思います。それよりレコードに求めるのは、レコードでしかない盤を聴いたり、レコードでしか味わえない音を感じる事で、自分的には音質はある程度であれば十分。
「オーディオテクニカ AT-LP70XBT」を実際に再生すると、拙宅のCDトランスポート「SMSL PL200T」と遜色なく、寧ろもう少し音が悪くても文句ない位、いい音で驚きました。
楕円針(ATN95E)を購入済みだったのですが、付属の丸針の音が良いんで、お蔵入り。

まとめ
音楽を聴きながら寝ちゃう自分の様なズボラな方々に「フルオートプレイヤー」であるAT-LP70XBTは見た目・音・利便性のバランスが素晴らしいおススメのレコードプレイヤーです。
レコードなので、20分前後位しか連続再生できませんが、逆にアルバムの4曲目とか、CDだと気に留めない曲でも、B面の1曲目となっていて、ハッとする事があるのもレコードならではの良さ。
音に不満があるなら針交換とかも出来ますが、それなら機器の交換した方が良さそうに思う位、基本の音が良い。ふるさと納税でも買える良品。

Pros
・針圧調整が不要で、ほぼポン置きで音が鳴らせる
・内蔵フォノイコ含めて、音が十分良い
・スイッチ一つで再生から停止までフルオート
・拘りたい人は針効果や外部フォノイコ、外部電源(12v 0.5A)が使える
・ホコリからガードできるアクリルカバー付き
・ふるさと納税で還元率30%越え
Cons
・付属のマットが使い難い(はず)
・レコードを回転させる事”だけ”が出来ないので、クリーナーが少し使い難い

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