メジャーランタンの徹底比較「FEUERHAND 276」VS「DIETZ 78」

キャンプ小物

キャンプで使うメジャーなオイルランタンであり、ほぼ同じサイズのアメリカ製「DIETZ 78」とドイツ製「FEUERHAND 276」を比較してみました。

【全体】

グレー色がドイツ製の「FEUERHAND 276」で、金色がアメリカ製の「DIETZ 78」。サイズや基本構造はほぼ同じで、「FEUERHAND 276」の方が、よりシッカリ、ガッチリ作られていて、「DIETZ 78」の方が、曲線的で操作性に優れた構造となっている点が大きく違います。

【最上段】

ブランド名の入り方、取っ手の付け方、パーツの折り返し有無が微妙に違います。

「FEUERHAND 276」はブランド名+αが円状に記載されていて、持ち手が折り返され、外れにくい丈夫な構造。下部パーツとの折り返しが見えないようになってる。

「DIETZ 78」は、ブランド名がシンプルにあり、下部パーツの折り返しが表面上見えるようになっていいて、取っ手部分は埋め込み。

【上段】

「FEUERHAND 276」と「DIETZ 78」の意匠が分かりやすく違うのが、この部分。
「FEUERHAND 276」では、「両サイドの柱と本体がつながる部分」が、短く直線的で角があるデザイン、「ホヤを上から抑えるパーツ」が長く全体的に寸胴な印象なのに対し、「DIETZ 78」では、「柱につながる部分」が長く曲線的で、「ホヤを抑える部分」が短く、全体の印象が異なります。

「FEUERHAND 276」は、上部に空気の抜ける穴が多く、ハッキリしているのに対し、

「DIETZ 78」は、最上部の「傘」の部分に空気穴はなく、それより下の段の空気穴も少なく作りも粗い。

2本の柱がつながる部分は、「FEUERHAND 276」は、ガシッと角がハッキリしていますが、

「DIETZ 78」は、スカートのように末広がりで、曲線的なデザイン。この部分が、ランタンの全体の印象を決定づけている様に感じます。

ホヤの抑え部分

その下のホヤを抑えている部分ですが、「FEUERHAND 276」は、空気穴が中央部に分かりやすくあるのに対し、

「DIETZ 78」は、スカートの下に、分かりにくくセットされています。

持ち手の部分

「FEUERHAND 276」は、両サイドの「柱」の突起に針金がセットされていて、「DIETZ 78」は柱の内部に埋め込みされています。最上部の部分も含めて、針金の処理を隠す「DIETZ 78」と、構造を見せる「FEUERHAND 276」の違い。

針金の太さは、「FEUERHAND 276」の方が、かなり太いです。

【中段】

ホヤを押し上げるレバーは「FEUERHAND 276」の方が、上を向いていて、「柱」の近い位置にありますが、

「DIETZ 78」は、「柱」から少し離れて、寝ているので、「DIETZ 78」の方が押し倒す操作しやすい。

レバーの形状

芯を出し入れするレバーですが、「FEUERHAND 276」は、針金の先を丸めたものですが、

「DIETZ 78」は、折り返してあり、この部分も操作がしやすいです。

純正ホヤ

ホヤは、品質の高い「FEUERHAND 276」と華奢な「DIETZ 78」って感じで、

「FEUERHAND 276(右)」の方が明らかに厚みがあります。双方とも互換性があるので、同じホヤを使いまわすことが出来ます。(自分は「Thous Windsのホヤ」を色違いで使っています」

【下部】

タンク容量は、両方340ml(20時間)で一緒ですが、他の部分と逆で、丸くてボリューム感があるデザインが「FEUERHAND 276」で、割と角がはっきり立っているのが「DIETZ 78」。

細かく見ていくと、「FEUERHAND 276」のキャップの取り付けは、地面と水平に近く、ねじ山が下まであるのに対し、

「DIETZ 78」のキャップの取り付けは、やや寝ていて、ねじ山が途中まで。「DIETZ 78」の方が、投入口が斜めなので、ほんの少し燃料が入れ易い気がするけど、ネジ山の精度が低くて、ほんの少し締めにくい。まぁどっちでもって感じ。

キャップ

「FEUERHAND 276」よりも「DIETZ 78」の方がシンプル。

後ろ

「FEUERHAND 276」「DIETZ 78」を見るとこんな感じです。

まとめ

「FEUERHAND 276」
・パーツそのものがしっかり作られていて、耐久性を重視ししている構造
・全体的に角がハッキリしている男性的デザイン

「DIETZ 78」
・生産性と操作性を意識した合理的引き算の構造
・全体的に柔らかい女性的デザイン

「DIETZ 78」は、部分的にコストダウンからの構造的荒さを感じますが、操作に重要な部分はきちんと配慮してある感じで、「FEUERHAND 276」は、全体的に満遍なく配慮しているものの、操作性よりも頑丈な構造を意識しているように感じます。実際に利用していても、個体差もあると思うのですが、「DIETZ 78」の方が煤も出やすく、光量を絞らないといけないし、移動時にオイルが漏れやすい気がするんですけど、見た目が好きなので「DIETZ 78」を最近よく使っています。

趣味のものだし、好きなもの使えばいいってことで。

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