この時計の特徴は?
「Ocean 2000」は1980年代の少し古い時計ですが、2000m防水(テストでは3200mまで計測)という途方もない「スペック」とPorsche Designによる今見てもすばらしい「デザイン」、IWCによる「時計としての完成度の高さ」などが見事に融合した今見てもダイバーズウォッチとして最高峰の時計の1つだと思っています。
Porsche Designによるデザイン実現のため、製造を任されたIWCは作れば作るほど赤字になったとも言われており、チタンの製造が未熟だった1980年代に、時計ケースを製造するために、当時としては非常に高度・微細な切削(特にチタンブレスレット)技術が必要となり、それに膨大なコストがかかったのは、ほぼ間違いないと思います。
見た目の高級感が微塵もなく、知人に「安いじゃばら時計」と言われたこともありますが、デカ薄の絶妙なサイズ感、チタンによる鈍い輝きやサラッとした着け心地、分厚いサファイヤドーム風防、など、何を言われようと個人的には「どストライク」な時計。自分が唯一2度購入した時計がこの「Ocean 2000」で思い入れも人一倍あります。
【スペック】
ブランド名:Porsche Design By IWC
商品名:Ocean 2000
型番:Ref.3500→3504→3524
年式:1982年-1990年後半
ケース径: 42mm
ケース厚: 12.6mm
ケース素材:チタン(TiAl6V4(DIN 17851))
ベルト素材:チタン(TiAl6V4(DIN 17851))
ガラス素材:サファイアクリスタル(3.4mm厚のドーム型)
文字盤:黒
ムーブメント: IWC Cal.375(ETA 2890)→Cal.37521(ETA 2892A2)21石
リューズ:ねじ込み式、ハック機能あり
振動数:28800
パワーリザーブ:42時間
防水:2000M(内部テストでは3200m!)
【世代の特徴】
15年前後の製造期間に複数のバージョンが存在します。
ブレスと文字盤は、世代をまたがっていることが多く、特に第1世代のブレスは故障しやすく、交換されているケースが多いです。
※IWC公式サイトより。
第1世代:Ref.3500 ※上記に記載なし。
文字盤 「pd」「PORSCHE DESIGN」
ブレス 1ピンナナメピンタイプ
第2世代:Ref.3500
文字盤 上部に「IWC」「International Watch Company(筆記体)」
下部に「PORSCHE DESIGN」
ブレス 1ピンストレートピンタイプ(裏から2ピンに見える)
第3世代:Ref.3504
文字盤 上部に「IWC」「PORSCHE DESIGN」
1986-1987?流通量が少ない?
ブレス 横棒貫通タイプ
第4世代:Ref.3524
文字盤 上部に「PORSCHE DESIGN」
下部に「by」「IWC」1990年前後-
ブレス 横棒貫通タイプ
上記以外に
BUND 海軍モデル:Ref 上記の末尾が9となる
針 非磁性のためプラスチックで、短針が赤
ムーブ 非磁性対応
ベゼル 黒
文字盤 上部に「IWC」「International Watch Company(筆記体)」
下部に「PORSCHE DESIGN」
ガラス フラットガラス
ブレス 1ピンナナメピンタイプ
※文字盤に「3H」のパターンもあり、クォーツも存在する。
が存在し、さらにPVD塗装された全身Bloackモデルもある。(超レア)
ちなみに自分が最初に持っていたのは第1世代(ただしブレスは第2)、現在保持しているのは、未使用のものを苦労して見つけた最終形、第4世代です。
長くなったので、つづきは、Vol.2にて(現在の価格はこちら)
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