アランジャケット 2018年版とディアスキン版

洋服

街着でも違和感のないライダースジャケット「アランジャケット」

ライダースジャケットって滅茶苦茶カッコいいんですけど、バイク乗ってない自分からすると”ハード”過ぎて手が出ない。ライダースの雰囲気を取り入れながら、街着でも着やすいジャケットってないかなぁと思ってて、5年前に出会ったのが「アランジャケット」。毎年着るのを楽しみにしてるお気に入りのレザージャケットです。

好きすぎて、2種類持ってますww

アランジャケットって、全然安くないジャケットですが、見た目はもちろん、着心地が良いので、2種類持ってます。所有しているのは、限定のディアスキン版(左)と分厚いホースハイドを採用した最後の年の2018年版(右)

背面はそれぞれ分厚くて傷の少ない一枚革。銀面か平坦で光沢感の強いホースレザーと、野生味のあるシボ感が魅力のディアスキン。

この2つについて、それぞれレビューします。

ホースハイド(馬革)2018年版

エイジング前

まずは購入直後のホースハイド版のアランジャケット。2019年から薄い馬革に変更になったので、所有してる2018版は厚い馬革の最終版。ため息がでるような美しくてしっとりした革の質感。

5年のエイジングをしたアランジャケット

5年、春秋をメインに着続けた結果がこちら。全体の光沢感が増して、腕の回りがイイ感じにエイジングしてます。腕周りの経年変化は、分厚い革ならではのもの。

アップ画像。うーん、何とも美しい黒光り。自立するくらい分厚い馬革なんだけど、腕周りとか、メチャクチャ動かしやすくて、着るのが苦にならないから、毎年着れるんだよね。

2018年版は、ジップがブラック

スライダーが黒になっていて、レザーの黒と合わせて、見た目がよりクールになってるのがポイント。しかも使っていると徐々に内側の真鍮が見えてくるってのが、またカッコイイ。

動きやすいアクションプリーツ

アランジャケットは素材も素晴らしいんですけど、独特の立体的なカッティングによって、すごく動きやすいのもポイント。レザーなのに、思った以上に軽く感じられるし、アクションプリーツで腕も上げやすいし、吊革も楽勝っ。

裏地

アランジャケットの裏地は2019年まで毎年柄が違います。2018年の裏地は、個人的に一番好きな柄で、渋い色合いの「竹虎」。普段は見えないですが、食事の際などの脱ぎ着をする際に、ちらっと見える「虎」がイイ。これで隣の席の人を威嚇します。

ディアスキン(鹿革)版

こだわりの”ピット槽なめし”のディアスキン

ディアスキン版のアランジャケットで使われている鹿革は、ベジタブルタンニンを使ったピット槽なめしの革。

そもそも鞣しの方法というのは、「ドラム鞣し」と「ピット槽鞣し」があるみたいで、「ドラム鞣し」は、デカイ洗濯機みたいな機械で攪拌しながらタンニンを浸透させるのに対し、「ピット槽鞣し」は、デカい桶にじっくり時間をかけて漬けるて、タンニンをゆっくり浸透させる。ピット槽なめしは、ドラム式に比べて加工に数か月と非常に時間がかかるものの、革にストレスがかからないため、風合いや繊維はそのままに、固さやハリがしっかり残せるのがポイントらしい。

(写真は日本に3社しかないピット槽をもつタンナーの一つ「山陽」さんの画像)

ブルーナボインのデザイナーの辻マサヒロさんも自身の動画で「ピット漕鞣しと最も相性のいいレザーはディアスキン」と発言していて、そんな貴重なディアスキンを使った限定のアランジャケットの紹介です。

シボが美し過ぎるディアスキン版

ぐぬぬぬ、、この質感たまらん。ホースハイド版に比べると、光沢が控えめでシックなんですけど、この鹿革独特のシボの感じと、レザーのカシミヤと評される手触りが素晴らしいーーーー。

息子に「このジャケット高いでしょ?」って言われたくらい、高級感が溢れてます。

首回りや手首とか革に直前触れる場所がホースレザーに比べて柔らかくて気持ちイイ。レザーの中でも、特に軽量で柔らかいのに、コシがあり水にも強いディアスキンは、実はジャケットに最適な素材。ホース版より10万以上高いのは仕方ない?

野山で育った鹿を狩猟で捕る以外選択肢のない革なのに、ここまで分厚くて傷の少ない状態なのが希少。シンプルなジャケットなだけに、素材の良さが良く分かります。

銀製のリングとドングリ型チャーム

銀製のリングで装着されたドングリ型チャームがワンポイント。ブラックのファスナーも良いけど、これも中々。

圧倒的な着心地の良さ

元々アランジャケット自体動きやすいんですけど、ディアスキン版は、それ以上。ディアスキンになった事で、革自体が柔らかい上、重量も2/3程度になってて、めちゃくちゃ軽やかに着ることが出来ます。もちろん、アクションプリーツは健在。

地味に嬉しいのは、ホースハイドって立体的で仕舞いサイズが大きいので、脱いだ時に場所を取るんですけど、ディアスキンは柔らかいので、吉野家のテーブルの下にも入る事ww。

裏地

ホースハイド版の裏地はキュプラですが、ディアスキン版はシルク。シットリ・サラサラ。色も色気に溢れてます。

っということで、2種のアランジャケットを紹介しました。エイジングが楽しめる「ホースハイド版」と美しく軽やかに着れる「ディアスキン版」。どちらもそれぞれの魅力に溢れています。

デザインはとてもシンプルですが、素材、カッティング、着心地すべて素晴らしいアランジャケット。服好き、レザー好きは買って損のない逸品です。

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