前回からの続きで
最も有名で優秀な機械式時計メーカーであるROLEXの定番でありながら、うま味の詰まった優れた時計であるオイスターパーペチュアル(Ref.1500)の紹介記事です。
【ムーブメント】
この時計のムーブメントであるCal.1570は、エクスプローラーI(Ref.1016)やサブマリーナー(Ref.5512、Ref.1680)といったスポーツモデルの名器にも使われているクロノメーター規格のもの。
※ネットで写真を拝借しています。
数年前に日本ロレックスがパーツ不足を理由に、同ムーブメントのOHを停止するという噂を聞きつけて、OHをお願いしました。
外装、風防など完全交換で30万近く。。。
買った値段より高い!が、この年代の時計で100M防水が出るという事実に驚きました。
40年以上前の古いムーブですが、狂いもほとんどなく、わずかな腕の動きをピックアップできる巻上げのスムーズさは、現行の時計と比較しても、優秀な部類かと思います。
【ブレス】
ロレックスのブレスは、ステンレスブレスの中で、もっとも優れたものの1つだと思っています。(ゴールドや革はそれぞれの良さがあると思います。)使っているステンレスの質や製造工程が優れているの思いますが、非常にしっとりとした質感を持っています。
写真を見ると判かると思いますが、駒の一つ一つが微妙に湾曲しており、腕へのフィット感・滑らかさを高めています。
自分が時計店に勤めていた時(実は昔高級時計店で働いていました。)
よく贋物を売りにくる方がいましたが、外見で一番わかりやすかったのが、ブレスレットでした。
贋物は裏をつーーーーっと触る時の触感がザラついていて、本物との違いがはっきり判りました。(まぁ中にはものすごいコストの掛かったものもありましたけど。)
このブレス、真ん中の部分やフラッシュフィットが中空構造になっている(現行は無垢)んですが、とても剛性感があり、ぐらつき等はほとんど感じられません。
むしろ軽さによるその軽快さが、全体の軽い付け心地に貢献しており、たまに着けているのを忘れるくらいフィット感があります。
年代を感じるとしたら、バックルの部分でしょうか。
最近のものは、かなり剛性感がある構造ですが、こちらは簡素な作り。
バックルが外れやすくなった時は、すこーーーし、バックルの時計側部分の金具の湾曲をまっすぐにするようにすると、カチッと締まるようになります。
【まとめ】
1960年代の初頭から作られているのに、パワーリザーブが48時間もあり、現役で十二分に活躍できる時計。
機械式がほしいけど、どれを買ったらいいか判らない方で、メジャーなブランドが絶対に嫌いな方でなければ、お勧めできます。
スポーツロレックスのアンティークは、値段の高騰がすごくて、この時計を購入した時、
GMTの1675の赤青とか、ぜんぜん人気がなくて20万位だったのが、今は100万位だし、
EXⅠとかは少し人気がありましたが、40万前後。。。今は150万。
と、こ、ろ、が、このREF1500は、ほぼ同時期の時計なのに、昔も今も20万。
(2017年5月時点の価格)(現在の価格はこちら)
がんばれパーペチュアルデイト!日の目を見るその日まで!!すごくいい時計だぞ!!!
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