何故この時計?
1997年、IWCの屋台骨であり、80年代のクォーツショックを乗り越える立役者だったポルシェデザインとの業務提携が解消され、満を持して登場したのが、「GST」でした。当時、大々的にプロモーションされ、「世界の腕時計」などのメジャー?な時計雑誌は当然として、メンズ系の雑誌にもかなり広告が出ていた記憶があります。2003年に「GST」ブランドが消滅したことを考えると、成功したとは言い難いですが、プロモーションの効果もあり、今回、紹介する「IWC GST クロノグラフ」は、日本でも非常に球数の多い時計といえると思います。
【スペック】
型番:IW370713
年式:
1997年-2003年
ケース径: 40mm
ケース厚: 14mm
重さ:140g
ケース素材:GST(ゴールド or ステンレス or チタン)
ベルト素材:GST(ゴールド or ステンレス or チタン)
ガラス素材:サファイアクリスタル(3.4mm厚のドーム型)
文字盤:黒、シルバー
ムーブメント:Cal.7922(バルジュー7750ベース)25石
振動数:28800
パワーリザーブ:44時間
防水:120M
レビュー
良い点
文字盤は非常に細かい梨時処理がされていて、見た目は白に見えますが、公式にはシルバー。インデックスと秒針以外の針が金色(秒針のみ青焼き)、7750系のクロノグラフの特徴である縦の3つ目です。
外装のステンレスの磨きこみはIWCの十八番。特にクラスプや、鏡面とへアラインを組み合わせたブレスは、素晴らしいです。
残念な点
「IWC GST クロノグラフ」の致命的な弱点は、重量バランスが非常に悪く、手に付けるとブラブラ、腕に付けてるぞ感が半端ない事です。
ブレスが文字盤と滑らかに連携されていることあり元々腕から浮きやすいデザインなのですが、14mm、140gとただでさえ重たい時計なのに、裏ブタが厚く、重量のバランスが高い位置になっていることが起因してると思われ、装着感が著しく良くないです。
しかもこの時計は、球数は多いものの、需要が限られているので、実はヤフオクなどで売却しにくく、購入しても同じ値段で売却できるとは限らないです。もし購入を検討している方がいれば、可能な限り試着をお勧めします。特に僕のように腕の細い方は要注意です。(現在の価格はこちら)
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