万人受けする高級クォーツ時計って？

今回は、ぐっと志向を変えて、クオーツとなりますが、スイス・ラショードフォン国際時計博物館への永久展示品指定されている、東京・銀座のシェルマン「グランドコンプリケーションメタルブレス」（￥136,080）（2017年5月時点の価格）（現在の価格）です。

【スペック】

ブランド名：Shellman

商品名：グランド・コンプリケーション

型番：6770-H32167

年式：1996年9月

ケース径： 40mm

ケース厚： 13mm

ケース素材：ステンレス

ベルト素材：ステンレス

ガラス素材：ミネラル→サファイヤクリスタル

文字盤：シルバー

ムーブメント：シチズン製 Cal.6770

振動数：クォーツ（1億2千万振動）

パワーリザーブ：2年

アンティークウォッチの老舗「シェルマン」の創立25周年にオリジナルウォッチを限定販売、その翌年に、この時計の販売を開始しているが、もともとは、1971年創業のアンティークウォッチの超老舗店舗。自分もたまに行きますが、そろえている品揃えや状態の良さは、特筆すべきものがある。まさに名店。

コンプリケーション機能を持ち、ギョーシエ細工風の文字盤、リーフ針、青焼風のクロノグラフ針、金張り風のムーンフェーズなど、ブレゲを意識したようなクラシックさを持っており、定価で13万、中古で5万前後と、値段も比較的手に取りやすく、ほかに類似がないような時計。

ケースは、エッジの立ち具合が気になりますが、まずまず。

特に「きれいなムーンフェイズの文字盤」はすばらしいです。

機械式のムーンフェーズ盤は、高級なものですと金などで出来ている関係で、非常に重たいのですが、クォーツはトルクがないため、重たい盤は使えないはずが、この時計のムーンフェィズ盤は、どうやったのか、立体的で鍍金したような美しいです。

また、機械式の宿命で利用しないと止まりますが、その際には当然、再度ムーンフェーズをあわせる必要があります。月齢を確認して、28.5日周期の盤をプッシュボタンなどであわせる作業ですが、面倒。

でもこの時計は、クォーツ。止まる可能性が低く、万が一電池交換などで止まった場合でも、パーペチュアルカレンダーがあるので、ムーンフェーズも連動修正可能。すごく便利です。

ただ、限られたコストの中で、非常に奮闘しているものの、全体的にギョーシエ細工「風」の細工の彫り込みが甘い点、青焼「風」で色の薄い針、3つの小サークルの針の面取りが甘い点が気になりました。

その中で、もっとも気になったのは、メタルブレスですが、それのつづきは、Vol2にて。（現在の価格）