何故この時計?
全品ジュネーブ・シールを取得できる唯一の時計メーカーが初めて作った量産モデル「モネガスク」。非常に凝った作り込みがされており、吸い込まれるような魅力があります。
【ブランド】
創業者のロジェ・デュブイさんは、1950年後半にロンジンにてキャリアをスタート、パティックフィリップの複雑時計担当技師、小さい工房でのアンティーク時計の修理を経て、1995年にデザイナーのカルロス・ディアスと共に、「ROGER DUBUIS」を創業しています。
その後に2008年にカルティエやIWC、ヴァシュロンコンスタンタンなどが属するリシュモングループの傘下に加わっています。
特徴はやはり「全製品ジュネーブ・シールを刻印する世界で唯一のマニュファクチュール」であること。
ジュネーブ・シールを獲得するためには、精度はもちろんのこと、機械の磨きや面取りなどが、既定の水準に達している必要があるので、設立当初からこの基準をクリアしていたのは、とても珍しいことのようです。
【時計について】
ロジェ・デュブイはこれまですべての時計が28本限定だったのですが、このモネガスクは、同ブランドで初めて、通常モデルとして提供されているのが特徴です。
外装のクッション型のケースは、上質なステンレスと素晴らしい磨き技術により、ホワイトゴールドのような輝きを持っています。
文字盤はグレーですが見方によっては黒に近く見える事もあり、外枠の分表示はチタン合金、さらに「サンレイ」「サンバースト」「へアライン」といった磨き技法を利用して作られており、磨きこまれたドルフィン型の針も含めて、引き込まれます。
また、裏スケルトンからジュネーブシールを獲得しているムーブメント「Cal.RD821」が堪能できます。42mmのケースサイズを考えるといささか小さいようにも思えますが、磨きや面取りが素晴らしく、中価格帯の時計とは一線を画している事がよくわかります。
ベルトはクロコダイルですが、調整する際にベルト自体を切らないといけないタイプなので、中古を買う場合は、長さの確認が必要です。純正バックルを利用しない場合は、問題ないです。
【スペック】
ブランド名:ROGER DUBUIS
商品名:モネガスク
型番:RDDBMG0001
ケース径: 42mm
ケース厚: 10mm
ケース素材:ステンレス
ベルト素材:クロコダイルレザー
ガラス素材:サファイヤクリスタル
文字盤:グレー
ムーブメント:RD821
パワーリザーブ:48時間
【まとめ】
この時計は、42mmとやや大きいですが、薄くフィット感がいいため、着け心地は悪くないです。
外装、文字盤、ムーブメント、どれをとっても一級の作りこみがされており、気に入ればオンリーワンの時計。ロジェ・デュブイで初めての限定でない商品なので、比較的球数はあると思います。この時計の作りこみを超えるとなると、パティックなど数えるほどに少なくなりますし、更に投資が必要かと思います。(現在の価格はこちら)
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