BMWファンなら誰もが注目していたであろう、ついに発表された新型3シリーズ(第8世代)。
先進的な新世代デザイン言語「ノイエ・クラッセ」を取り入れたスタイリングや、大型ディスプレイを中心としたデジタルコックピットなど、時代の最先端を走るBMWらしい仕上がりに胸を躍らせた方も多いのではないでしょうか。
しかし、そのスペックやボディサイズを細かくチェックしていく中で、ふと頭をよぎった思いがあります。
「……ちょっと待て、大きく大きくなりすぎていないか?」
そして同時に、一つの確信が芽生えました。 「今、改めて評価されるべきは、現行型であるG20型なのではないか」 と。
今回は、新型3シリーズの登場によって逆に浮き彫りとなった「現行G20型3シリーズ」の圧倒的な魅力と、今G20型を選ぶべき理由について深掘りしていきます。
改めて評価されるべき現行G20型の3つの理由
理由1:日本の道路事情に踏みとどまった「最高のボディサイズ」

新型モデルが登場するたびに直面する「肥大化問題」ですが、今回の新型3シリーズも例外ではありませんでした。
全幅はさらに広がり、もはやかつての5シリーズ(E60型やF10型)に迫るほどの堂々たる体躯となっています。もちろん、伸びやかなプロポーションによる存在感や、室内空間の広さというメリットはあります。
しかし、私たちが普段走らせるのは日本の道路です。
- 都市部に多い1,850mm制限の立体駐車場
- 住宅街の狭い路地やコインパーキング
- 対向車とのすれ違いに気を使う山道のワインディング
こうした環境において、現行G20型(全幅1,825mm)は「日本の道で気兼ねなく走りを楽しめるギリギリのベストサイズ」を保っています。
BMWの代名詞である「駆けぬける歓び」を感じるためには、車体とドライバーの一体感が欠かせません。大きすぎるボディは、どれだけサスペンションやステアリングの精度が高くても、日常の狭い路地で「扱いやすさのストレス」を生んでしまいます。
取り回しの良さと、高速走行時の圧倒的な安定感。この2つを完璧なバランスで両立しているサイズ感こそが、現行G20型の隠れた最大の強みです。
理由2:「pure(ピュア)」な直列6気筒エンジンを味わえる最後の世代

BMWといえば、言わずと知れた「シルキーシックス(直列6気筒エンジン)」。 滑らかで澄み切った回転フィーリングと、高回転まで回したときの官能的な排気音は、クルマ好きを魅了してやまない最高のご馳走です。
新型モデルでも直列6気筒エンジンは残されたものの、強力な電動化技術やマイルドハイブリッドシステムとの融合が進んでいます。環境性能や加速レスポンスの面では進化しているものの、純粋な内燃機関(ピュアエンジン)としての「手応え」や「ダイレクトなメカニカル感」は、どうしても薄まらざるを得ません。
つまり、ハイブリッド化によるフィルターを通さない、純粋な「純内燃機関」としての直6フィーリングを存分に味わえるのは、この現行G20世代が実質的に最後になる可能性が高いということです。
排ガス規制や電動化の波が押し寄せる現代において、エンジン本来の鼓動を感じながらアクセルを踏み込む快感。これを新車または状態の良い認定中古車で手に入れられる時間は、もう残されていません。
理由3:熟成しきった完成度と「使いやすさ」の黄金比

モデル末期からモデルライフ後半にあたる現行G20型は、クルマとしての完成度が極限まで高まっています。
初期型で見られた脚回りの硬さも年次改良を経てしなやかになり、静粛性や運転支援システムの精度(ハンズオフ機能など)も一級品。機械としての不具合や弱点も出し切られているため、今から購入しても長く安心して乗ることができます。
さらに注目したいのがインテリアの操作性です。
新型モデルでは物理スイッチの徹底的な削減が進み、エアコン操作や各種設定の多くが大型タッチパネルへと統合されました。未来的でスマートな印象を受ける一方で、「走行中に直感的にボタンを押したい」「エアコンの温度調整はダイヤルで行いたい」というアナログな操作性を好むドライバーにとっては、少し気を使うインテリアになりつつあります。
G20型は、デジタルディスプレイの視認性と、適度に残された物理スイッチの操作性が最もハイレベルで融合した「人間工学的に最も使いやすいコクピット」を備えています。
理由4:次世代車としての「価格高騰」と、今だから狙えるコストパフォーマンス
新型モデルが登場するたびに避けて通れないのが、車両価格の大幅な上昇です。
既にヨーロッパで発表されている新型のパフォーマンスモデル「M350 xDrive」の現地価格は**80,900ユーロ〜(日本円換算で約1,300万〜1,400万円超)**という高価格帯からスタートしています。日本国内へ導入される際も、乗り出し価格を含めると確実に大台を超えるプライスになることが予想されます。
これに対し、熟成された現行G20型(M340i xDrive)は、新車時価格が約1,025万〜1,074万円。さらに中古車市場に目を向けると、非常に状態の良い個体が400万円台後半〜600万円台で狙える非常に魅力的な相場が形成されています。
- 完成された3.0L直6ピュアエンジンを、新型より数百万円以上抑えた価格で手に入れられる
- 認定中古車の選択肢も豊富で、予算や状態に応じた納得の買い方ができる
クルマとしての性能や質感がすでに完成域にあるG20型は、「支払う金額に対して得られる満足度(コスパ)」という観点においても、今最も賢く、そして熱い選択肢です。
まとめ:今こそ「G20型」という選択がアツい

新しい技術やデザインを纏って登場した新型3シリーズは、間違いなく自動車の未来を示す素晴らしいモデルです。
しかし、
- 日本の街並みにフィットする扱いやすいジャストなサイズ
- 時代が移り変わっても色褪せない純粋な内燃機関(ピュアエンジン)の味
- 物理ボタンとデジタルの最適な操作バランス
- 次世代モデルの価格高騰に対する「現実的で賢いコストパフォーマンス」
これらを求めているドライバーにとって、現行G20型3シリーズは「過去のモデル」ではなく、「今まさに手に入れるべき完成形」と言えます。
新型が発表され、新車の駆け込み需要や認定中古車市場の動きが活発になるこれからのタイミングこそ、自分に合った最高のG20型を探し出す絶好のチャンスかもしれません。
「最後のピュアBMWセダン」を味わいたい方は、ぜひ一度G20型のステアリングを握ってみてはいかがでしょうか。
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